【格闘技】笹原EPが総括「個人的に一番印象に残っているのは菊野」=DREAM

 総合格闘技「DREAM.13」が22日、神奈川・横浜アリーナで開催された。
 大会終了後にはDREAMの笹原圭一イベントプロデューサーが大会を総括。一番印象に残った選手として、第2試合で鮮烈なKO劇を見せた菊野克紀を挙げ、米国総合格闘技ストライクフォース代表としてアンドレ・ジダを破ったKJ・ヌーンとの対戦の可能性も「いいんじゃないですかね。必然かなと思います」と前向きに語った。

 また、そのストライクフォースとの対抗戦について「積極的にやっていきたい」と展望を語る一方で、第1試合でまたもスーパーヘビー級の選手を撃破したミノワマンからの「メーンで試合をしたい」という要求に関しては、「現時点ではちょっと第1試合以外では考えられない」とやんわりと拒否した。

 以下は笹原EPの総括

■笹原EP「ストライクフォース対DREAMの対抗戦をを積極的にやっていきたい」

「今日は全7試合ということで、イベント自体はコンパクトに終えられたんじゃないかなと思います。大きな柱としてストライクフォースとの絡みを打ち出したんですが、オープニングのVTRでも紹介されていましたが、ストライクフォースの強豪選手が今年1年かけてたくさん登場してくると思いますので、ストライクフォース対DREAMの対抗戦をを積極的にやっていきたいと思います。そこではベルトを懸けた戦いを今年1年打ち出していきたいと思っています。今大会ではDREAMの方向性を打ち出せたのではないかと思います。
 本日の大会ですが、前半途中まではテンポが良くていい大会になるんじゃないかと思っていたんですけど、後半はなかなか爆発しきれずに終ってしまったので、このくすぶった部分を次の大会ではらせるようにしたいと思います。
 個人的に一番印象に残っているのは菊野選手です。日本人対決でプレッシャーがあったと思いますが、僕は菊野選手が6対4くらいで不利だと思っていたんですけど、見事に跳ね除けての勝利だと思います。あとは階級を変えた選手ですね。ハンセン選手やアンドリュー選手ですね。改めて思ったのは、階級を変えて出場するのは簡単なことではないなと実感しました。だからといってこの階級で通用しないということではなくて、彼らのチャレンジはまだ始まったばかりですので、特にアンドリュー選手に関しては経験が不足していると思いますので、もっと積極的に経験を積ませてウェルター級のトップと絡んでいってほしいと思います」

――ジョシュvs.マイティ・モーの再戦の可能性は如何ですか?

「ファンの方からもう一度見たいという声が上がれば、それが一番だと思います。ジョシュ選手はもっと先の、アリスター選手、ヒョードル選手との試合という大きな目標がありますから、今年1年はそこに向けたストーリーを描ければと思っています。モー選手と対戦することがそこにつながっていくのであれば、もう一度対戦することもあると思います」

――菊野選手がKJ・ヌーン選手と戦うんじゃないかと言っていましたが

「いいんじゃないですかね。必然かなと思います。今の感覚では違和感はないですね。菊野選手が目指しているのは、その先だと思いますので、青木、川尻という不動の3番、4番がいますので、そこに絡んでいくためには世界的に名前の通っている選手を超えていかなければいけないと思います」

――日本人選手をストライクフォースに出す予定はありますか?

「青木選手の結果によって変わってくると思いますね。スコット代表から名前の挙がっている選手はいますが、一番大きかったのが青木ですので、その結果によってはだいぶ変わってくると思います」

――ミノワマン選手がメーンで戦いたいと言っていましたが

「オープニングムービーでミノワマン選手が定着していると思いますので、僕の中で第1試合を任せられる選手がすぐに思い浮かばないです。そこはオープニングからミノワマン選手のVTRはセットになっているので、良い意味で完成されているので、現時点ではちょっと第1試合以外では考えられないですけど。ただ、メーンでやるべき相手が出てこれば考えたいと思います」

【格闘技】ジョシュら出場全選手が計量一発パス=DREAM

 2010年の開幕戦「DREAM.13」(神奈川・横浜アリーナ)を翌日に控えた21日、都内ホテルで全出場選手の公開計量が行われた。
 ヘビー級ワンマッチのジョシュ・バーネットマイティ・モー、無差別級ワンマッチのミノワマンジミー・アンブリッツは服を着たままでの計量となったが、ほかの選手はいずれも1回で規定体重をクリア。ライト級ワンマッチで対戦する弘中邦佳菊野克紀はいずれもリミットの70.0キロぴったりでのパスとなり、ともに過酷なギリギリの調整をうかがわせた。

 各選手は計量クリア後に壇上で意気込みを発表。各選手のコメントおよび記録体重は以下の通り。

ビビアーノ・フェルナンデス:62.9キロ
「私もハードな練習をしてきました。素晴らしい試合を見せたいと思います」

ヨアキム・ハンセン:63.0キロ
「ハードなトレーニングをやってきて無事計量もパスすることができました。明日はいい試合を見せたいと思います」

ジョシュ・バーネット:115キロ
「2002年にK−1のMMAイベント『ロマネックス』に出た時、私とボブ・サップだけがジーンズのカジュアルな格好で石井館長にダメじゃないかと怒られたので、今回はスーツを着てドレッシーな格好で来たのですが、どうも場違いな感じになってしまい困りました(苦笑)。今回はモーのような非常に大きい選手と戦うことになりましたが、これは私にとっても大きなチャンスです。彼の印象は昨日も聞かれましたが、“非常に大きな奴”ということです。練習パートナーだったこともありますが、お互いにお金をもらうファイトとしてファンのためにも一生懸命頑張りたいと思います。ただ、モーが劣勢だからといって、もしジミー・アンブリッツがリングになだれ込んできたら私もつぶされてしまうかもしれません(苦笑)」

マイティ・モー:115キロ
ジョシュ・バーネットのような選手と戦うことができるのは私にとって大きなチャンスです。一緒に練習していたこともありますが、明日はお互いビジネスマンとしてビジネスのチャンスですし、ジョシュにとっては私をいじめるよい機会でしょうが、いい試合を見せたいと思います」

KJ・ヌーン:71.8キロ(72キロ契約)
「試合に呼んでもらい有難く思っています。以前PRIDEで試合をする話があったのですが、それが今回やっとかなって嬉しいです。明日戦うすべての選手にリスペクトを持っています。これまで厳しいトレーニングを積んできました。コンディションもよいので、とてもよい試合をお見せしたいと思います」

アンドレ・ジダ:71.5キロ(72キロ契約)
「世界中から多くの選手が集まる明日のイベントですが、その中でもベストファイトをしてブラジルに勝利をもたらしたいと思います」

長南亮:75.8キロ
「特にしゃべることはもうないので明日頑張ります。計量でみんな喉が渇いてると思うんで、スピーチはお早めに。特にジョシュ・バーネット(苦笑)」

アンドリュース・ナカハラ:75.4キロ
「ハードなトレーニングを積んできました。いい試合をしたいと思います。全てのファイターにグッドファイトを祈ります」

前田吉朗:62.5キロ
「相手はWECのチャンピオンだったっていうことでWECでは上ですけど、DREAMでは僕の方が大先輩に当たると思うんで、先輩らしいところを皆さんに見てもらいます」
コール・エスコベド:62.8
「日本に来れて嬉しく思います。また来てねと言ってもらえるように頑張ります」

弘中邦佳:70.0キロ
「僕と菊野選手の出会いは何年か前にさかのぼりまして……ということを長々話すと長南さんに怒られますんで(苦笑)、僕も水を飲みたいです。水を飲んだ後は菊野選手に勝つだけです」

菊野克紀:70.0キロ
「心身ともに最高の状態に仕上がりました。必ず一撃をお見せします」

ミノワマン:89キロ
「体調はいいように仕上がりました。もうお話することはございません。もうアンブリッツ選手を倒すだけでございます」

ジミー・アンブリッツ:125キロ
「日本へ1年ぶりに戻ってこれてうれしいです。長い間この時を待っていました。ミノワマン選手のような強い選手にチャレンジできて嬉しいです。エキサイティングな、退屈でない試合を見せたいと思います」

■DREAM.13
3月22日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ 開場15:00 開始16:00

<第7試合 DREAMフェザー級タイトルマッチ>
[王者]ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル/レボリューション・ファイトチーム)
[挑戦者]ヨアキム・ハンセンノルウェー/フロントライン・アカデミー/初代DREAMライト級王者)

<第6試合 ヘビー級ワンマッチ>
ジョシュ・バーネット(米国)
マイティ・モー(米国)

<第5試合 ライト級ワンマッチ>
KJ・ヌーン(米国/シティ・ボクシング)
アンドレ・ジダ(ブラジル/EVOLUCAO−THAI)

――休憩――

<第4試合 ウェルター級ワンマッチ>
長南 亮(日本/Team M.A.D.)
アンドリュース・ナカハラ(ブラジル/極真会館

<第3試合 フェザー級ワンマッチ>
前田吉朗(日本/パンクラス稲垣組)
コール・エスコベド(米国/Pacific Martial Arts)

<第2試合 ライト級ワンマッチ>
弘中邦佳(日本/マスタージャパン)
菊野克紀(日本/ALLIANCE−SQUARE)

<第1試合 無差別級ワンマッチ>
ミノワマン(日本/フリー)
ジミー・アンブリッツ(米国/トッド・メディーナ・フリースタイル柔術アカデミー)

【格闘技】不屈の侍エスコベド「退屈しない試合を見せたい」=DREAM個別インタビュー

 総合格闘技「DREAM.13」(3月22日、神奈川・横浜アリーナ)を2日後に控えた20日、東京都内のホテルで恒例の個別インタビューが行われた。

 米国の金網総合格闘技「WEC」の初代フェザー級王者コール・エスコベドがDREAM初参戦。エスコベドは対戦相手の前田吉朗を「DREAMフェザー級の中でもベストの選手の一人。前田選手の試合は勝っても負けてもツマらない試合は見たことがない」と高い評価する。
 その一方、生まれながらにしてサムライスピリットを持つと自負し、エキサイティングな試合を見せると宣言すると、3年前に患った大病を克服した経緯なども語った。

エスコベド「サムライ精神を見せて退屈しない試合を見せたい」

――まず試合前の心境から教えてください。

試合に対する思いは毎回変わらず同じでいるのですが、今回は国外での試合が初めてで、日本で試合ができるということでとても楽しみにしています。

――DREAMの印象はいかがですか?

今のところとてもいい印象を持っています。すごくよくしてもらっていますし、下位のプロモーションだとそれこそ悪夢のような思いをすることもあるのですが、スタッフの人たちがとても尊重して扱ってくれ、多くの選手が「DREAMで試合をしたい」というのがよく分かります。とてもプロフェショナルな印象です。

――DREAMフェザー級のレベルをどう思いますか?

フェザー級というのはトリッキーなクラスだと思っていますが、DREAMではビビアーノ選手とハンセン選手がトップ2だという印象です。彼らと試合をしたことはありませんが、私は他のプロモーションでトップクラスの選手と戦ってきたから今回のチャンスをもらえたのだと思っています。

――対戦相手である前田選手の印象は?

WECでもチャーリー・バレンシアミゲール・トーレスといい試合をしていたし、いい選手だという印象を持っています。DREAMフェザー級の中でもベストの選手の一人でしょうし、その相手としてプロモーターが選んでくれたのは嬉しい。それが正しかったと証明できる試合をしたいと思います。いいマッチアップだと思うし、エキサイティングな試合をしたい。前田選手の試合は勝っても負けてもツマらない試合は見たことがありません。

――日本のファンにどんな試合を見せたいですか?

自分はサムライ精神を持ってキャリアを送ってきました。それは殺されるまでギブアップしない、死ぬまで負けではない、といった精神です。明後日はサムライ精神を見せて退屈しない試合を見せたい。退屈だからと席を立つ間がないような試合で、勝っても負けても見てよかったという試合を見せたいです。

――あなたのサムライ精神は何の影響なのですか?

サムライ精神というのは持って生まれてくるものだと思う。そういう精神がないとチャンピオンになれないとも思っています。これまでも背中の手術だったりたくさんの苦労があったし、家庭環境もハードな中にあったけど自分たちで道を切り開いてきました。いろんな苦しみを通じてそういう精神を培ってきたと思っています。

――背中の手術というのは?

病院内で院内感染して、背骨がマヒする状態になったんです。そこから回復して這い上がるために自分の強さを示さなければいけませんでした。左腕がマヒしてしまい、手術まで右腕しか使えない状態でした。これがあったのは3年前の1月です。

――病気を経験して何か考え方が変わったりしましたか?

人間的にもファイターとしても成長できたと思います。手術の前は感謝の気持ちが足りないところがありました。でも手術後は買い物に行ったり公園に行ける、自分のことが自分でできるという普通のことに感謝できるようになりました。ファイターとしても自分の才能を当たり前のものに思わず、大切にして磨いていくことにしました。

――あなたの腕には日本語のタトゥーがありますね。

“恐怖”という意味と“尊敬”という意味でこれを彫ったのですが、みなさん見たら笑われるでしょうね。これを入れた理由は若い頃ポリスアカデミーに入って警官になりたくて訓練をしていたのですが、“恐れ”と“尊敬”の間にある薄いライン、その中間でありたい、怖いけど尊敬される警察官になりたいと思っていたんです。それを常に思い出すためにこれを入れたんです。でも当時は「警官になるには若すぎる」というのをあまりにもたくさん言われてやる気を失ってしまい、ファイターに転向しました。けれど今も警察官には憧れがあって、もしファイターとしてエキサイトさせる試合ができなくなれば、次のキャリアとして警察官を考えたいと思います。

――温厚そうに見えますが、あなたにとって戦うということ何なのですか?

もともと戦うのが好きなタチではないのですが、自分の中に何か駆り立てるものがあるのだと思います。私は生まれつきのファイターなんじゃないかと思っています。私は技をピックアップするのがすごく速かったり、戦いに向いているというか、サムライスピリットがそうさせているのだと思います。台風やタイフーンが中心では静かなように、そういう静けさゆえの怖さを私は持っていると思います。

■DREAM.13
3月22日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ 開場15:00 開始16:00(予定)

【対戦カード】

<DREAMフェザー級タイトルマッチ>
[王者]ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル/レボリューション・ファイトチーム)
[挑戦者]ヨアキム・ハンセンノルウェー/フロントライン・アカデミー/初代DREAMライト級王者)

<ヘビー級ワンマッチ>
ジョシュ・バーネット(米国)
マイティ・モー(米国)

<無差別級ワンマッチ>
ミノワマン(日本/フリー)
ジミー・アンブリッツ(米国/トッド・メディーナ・フリースタイル柔術アカデミー)

ウェルター級ワンマッチ>
長南 亮(日本/Team M.A.D.)
アンドリュース・ナカハラ(ブラジル/極真会館

<ライト級ワンマッチ>
KJ・ヌーン(米国/シティ・ボクシング)
アンドレ・ジダ(ブラジル/EVOLUCAO−THAI)

<ライト級ワンマッチ>
菊野克紀(日本/ALLIANCE−SQUARE)
弘中邦佳(日本/マスタージャパン)

フェザー級ワンマッチ>
前田吉朗(日本/パンクラス稲垣組)
コール・エスコベド(米国/Pacific Martial Arts)

 3月20日(土)都内ホテルにて、アンドレ・ジダ(ブラジル/EVOLUCAO-THAI)とKJ・ヌーン(アメリカ/シティ・ボクシング)が囲み取材に応じた。両者は、3月22日(月・祝)神奈川・横浜アリーナで開催されるFEG『DREAM.13』で激突する。

アンドレ・ジダ

――現在の心境はどうですか?

「しっかり準備してきた。また日本に来られて光栄だね。ウェイトも万全だよ」

――強化した部分はどこですか?

「相手がKJということでボクシングベースなので対戦することが嬉しいね。いいマッチメイクなので恩返ししたい。ボクシング、レスリングとバラエティーに富んだ練習をしてきたよ」

――KJ選手の印象はどうですか?

「彼はボクサーだが、パンチの応戦はやらない印象を持っている。計算されたスタイルだね。彼の試合映像はくまなく見ていていい試合になると自覚している」

――KJ選手はストライクフォースを代表してくるが、ジダ選手はDREAMに対して何か思いは?

「何を言われていなくても自覚はしたよ。KJはよその代表なので、自分はホームで戦うつもりでいる。いいマッチメイクなので恩返しでKOしたい。日本を代表してファンに恩返しするよ」

――どんなKOをイメージしている?

「私のファイトをみてるとわかると思うがパンチで圧倒したい。相手は自分のボクシングを忘れるほどびっくりすると思うよ」

――KJ選手とは身長差が9cmもあるが、どう闘いますか?

「対戦相手が背が高いことは試合内容に影響する。それを想定してトレーニングしたし、私にとって身長の高い相手の方がいい結果は出る」

■KJ・ヌーン

――今の心境はいかがですか?

「ワクワクしている。日本で試合することは自分の夢なのでかなり嬉しい。PRIDEがあるときに出場するサインをしていたがそれが実現しなく、今は夢がかなった感じだね」

――ストライクフォース代表としてこの試合に臨む意識はありますか?

「DREAMで試合したいし、ストライクを代表することにワクワクしている。ストライクフォースだけで試合をするのはよくないこと。ベストファイター同士が試合を見せることはいいことだと思う」

――DREAMライト級のイメージはいかがですか?

「ライト級は世界的にみても競争が激しいところ。日本でもいい選手が揃っている。自分の力、技を見せるいい機会だと思うよ」

――対戦するジダ選手の印象はどうですか?

「すばらしい選手。ベスト選手の一人だよね。MMA.K-1でもうまく試合をしていて、リスペクトしている。火花の散るような試合をしたい」

――初めての日本での試合ということでどういう試合をしたいですか?

「非常にエキサイティングな試合を心がけている。凄くトレーニングをしてきたので、いい試合を見せたいね」

――ジダ選手と同じくストライカーだがKOを狙いますか?

「トレーニングは全てやってきた。願わくはKOで倒して最後に右手を突き上げたい」

――青木選手が持つDREAMタイトルへの興味はありますか?

「ベストな相手とベスト試合をしたい。そのときに強い選手とやりたいね」

――4月に対戦する青木VSギルバート・メレンデス戦の勝敗予想は?

「二人とも素晴らしい選手。お互いの戦い方は違うが、私はどちらともやりたいね。一番強い相手とやりたい」

――PRIDEの存在は自分の中でも大きいですか?

「PRIDEのことは、PRIDEのオーディションを受けて初めて知ったんだ。たまたま出たことで、MMAの選手としてのキャリアが始まった。それまでキックとボクシングをアメリカで3戦やっていて、その後に日本にくる予定だったけど、それがなくなって、私はボクシングにいった。違う組織でも試合ができたし、スキルが強くなった。今回このように来られたので、PRIDEが消滅したことは残念という気持ちはない」

――日本に来たのは初めてですか?

「次回くるときは日本語を覚えてくるよ。戦争の歴史をリスペクトしているし、格闘技の歴史も深い。来る前に描いていたイメージで変わったものはない。清潔な国であるし、また来たいと思う」

――尊敬している日本人選手はいますか?

「日本の選手全てをリスペクトしている。どの選手もトレーニングしてきているし、この世界でやっていくのは大変なこと。尊敬しているよ」

――格闘技を始めたきっかけは?

「私のプロキャリアは40戦ある。アマチュアは70〜120試合やっていて、父もプロファイターだった。70年代のキックボクサーで、PKAという団体でやっていたんだ。格闘技は生活の一部だったし、戦うために生まれてきたようなもの。今は自分の生活手段の一部さ」


FEG
「DREAM.13」
2010年3月22日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ
開場15:00 開始16:00

<決定対戦カード>

▼DREAMフェザー級タイトルマッチ
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル/レボリューション・ファイトチーム/王者)
VS
ヨアキム・ハンセンノルウェー/フロントライン・アカデミー/挑戦者)

▼DREAMヘビー級ワンマッチ
ジョシュ・バーネットアメリカ/フリー/パンクラス無差別級王者)
VS
マイティ・モーアメリカ/フリー)

▼無差別級ワンマッチ
ミノワマン(フリー/スーパーハルクトーナメント優勝)
VS
ジミー・アンブリッツアメリカ/トッド・メディーナ・フリースタイル柔術アカデミー)

ウェルター級ワンマッチ
長南 亮(チームM.A.D.)
VS
アンドリュース・ナカハラ(ブラジル/極真会館

▼ライト級ワンマッチ
菊野克紀(ALLIANCE/DEEPライト級王者)
VS
弘中邦佳(マスタージャパン/ケージフォース・ライト級王者)

▼ライト級ワンマッチ
KJ・ヌーン(アメリカ/シティ・ボクシング)
VS
アンドレ・ジダ(ブラジル/EVOLUCAO-THAI)

▼DREAMフェザー級ワンマッチ
前田吉朗パンクラス稲垣組/パンクラス初代フェザー級王者)
VS
コール・エスコベドアメリカ/Pacific Martial Arts)

【格闘技】UFCの新大会「LIVE ON VERSUS」第1弾を日本向け無料配信=ベラ、ドスサントス、グイダら登場

「UFC」が米国放送局「VERSUS」で放映を開始する「UFC LIVE ON VERSUS:Vera vs. Jones(現地時間3月21日、米国コロラド州)」第1弾大会で、日本向けの無料動画配信を行うことが決まった。
 同イベントはブランドン・ベラとジョン・ジョンズのライトヘビー級戦をメーンイベントに据えているほか、ジュニオールドスサントスガブリエル・ゴンザガ、チーク・カンゴ対ポール・ブエンテーロなど、ヘビー級王座戦線浮上を懸けた、同級第2集団のサバイバルマッチをラインアップ。
 ライト級では人気者のクレイ・グイダや、日本でも活躍したドゥエイン・ラドウィックを起用した、見どころの多いラインアップになっている。

 配信はオンデマンド形式で、大会開催日の日本時間夜にあたる22日20時から1週間、「スポーツナビ」のUFC特集ページ(http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/event/ufc/index.html)で視聴することができる。

■「UFC LIVE ON VERSUS:Vera vs. Jones」
3月21日(日・現地時間)、米国コロラド州1stバンク・センター

<ライトヘビー級/5分3R>
ブランドン・ベラ(米国)
ジョン・ジョンズ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ジュニオールドスサントス(ブラジル)
ガブリエル・ゴンザガ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
チーク・カンゴ(フランス)
ポール・ブエンテーロ(米国)

<ミドル級/5分3R>
アレッシオ・サカラ(イタリア)
ジェームス・アーヴィン(米国)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ(米国)
シャノン・グジェルティ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
エリオット・マーシャル(米国)
ウラジミール・マティシェンコ(ベラルーシ

<ライト級/5分3R>
ドゥエイン・ラドウィック(米国)
ダレン・エルキンス(米国)

ウェルター級/5分3R>
ダニエル・ロバート(米国)
ジョン・ハワード(米国)

<ヘビー級/5分3R>
チェイス・ゴムリー(米国)
ブレンダン・シャウブ(米国)

ウェルター級/5分3R>
マイク・ピアス(米国)
ジュリオ・パウリノ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
エリック・シャファー(米国)
ジェイソン・ブリッツ(米国)

【格闘技】宇野が好調アピール 「納得する試合」で勝利を誓う=UFC

 米国の金網総合格闘技「UFC FIGHT NIGHT 21:FLORIAN vs. GOMI(現地時間31日・米国ノースカロライナ州シャーロット、日本では4月8日22:00よりテレビ東京系全国ネットで放送)」でグレイソン・チバウと対戦する宇野薫が19日、都内のジムで公開練習を行った。
 練習では、パートナーの光岡映二とグラウンドでの攻防を中心にひとつひとつの技を確かめ、順調な仕上がりをアピールした。

 34歳の宇野は、「UFC30」(2001年2月)のジェンス・パルバーとの初代UFC世界バンタム級王者決定戦でUFC初参戦を果たし、これまで数多くの大会に参戦している。すでにベテランの域に入っている宇野だが「力が落ちる一方かと思っていたけれど、パワーもついています」と、今なお成長を感じている様子で「僕は『総合のレジェンド』と言われてますが、過去の人みたいで嫌ですね。現在進行形だし、まだ力が伸びているのを感じています」と、格闘技への熱い思いは以前と変わっていない。

 試合まですでに2週間を切っているが、宇野は「きっちり体調を整えるだけですね。自分が経験したことを見直して、精度を上げるように練習してきました。UFCが決まってから継続的にやってきたことを試合では出そうと思います」と落ち着いて話し、百戦錬磨の宇野らしく万全の調整で試合に臨む。

 対戦相手のチバウは「DEEP 11th IMPACT」(03年7月13日、大阪)で光岡と対戦経験があり、このときは2Rで光岡がTKO勝ちを収めている。宇野はチバウについて「(当時の試合では)光岡さんのセコンドについていたのですが、(光岡が)投げられていて、力があるなと見ていました。最近の映像でも、タックルではほぼ100%相手をテークダウンしています」と、怪力を誇る相手への警戒を強めたものの「UFCは何でもできないと勝てない舞台なので、タックルに突出しているだけでなく、打撃にも注意しようと思っています」と冷静に分析した。

 最近の試合では勝利から遠ざかっている宇野だが「勝ちたい気持ちはありますけど、そこに固執せず自分のやるべきことを、練習してきたことを出すだけです」と、自分らしさを貫く姿勢を示し「自分が納得する試合をしたいですね」と静かに意気込みを語った。

■「UFC Fight Night FLORIAN vs GOMI」
3月31日(水・現地時間)米国・ノースカロライナ州シャーロット ボージャングルス・コロシアム

<第10試合>
五味隆典(日本)
ケニー・フロリアン(米国)

<第9試合>
ロイ・ネルソン(米国)
ステファン・シュトゥルーフ(オランダ)

<第8試合>
ネイト・クォーリー(米国)
ホルヘ・リベラ(米国)

<第7試合>
ロス・ピアソン(英国)
デニス・シバー(ロシア)

<第6試合>
アンドレ・ウィナー(英国)
ハファエロ・オリベイラ(ブラジル)

<第5試合>
ジェイコブ・ボルクマン(米国)
ロニーズ・トーレス

<第4試合>
宇野 薫(日本)
グレイソン・チバウ(米国)

<第3試合>
岡見勇信(日本)
ルシオ・リナレス(ブラジル)

<第2試合>
ジェラルド・ハリス(米国)
マリオ・ミラン

<第1試合>
チャーリー・ブレネマン
ジェイソン・ハイ(米国)

【格闘技】長野美香危うし!? 市井が顔面破壊予告=ジュエルス計量

 女子総合格闘技ジュエルス」の2010年第1弾、3.19新宿FACE大会を翌日に控えた18日、東京・DEEPジムで前日計量が行なわれた。計量には移動の関係で夕方からの計量となるASAKOを除く、本戦出場13選手が参加。全員一発でパスし、24時間後の試合へ集中力を高めていた。

 今大会のセミファイナルでは、未来のスター選手発掘を目指し昨年開催された「ラフストーンGP」54キロ級のチャンピオン・長野美香が登場。真のトップ戦線食い込みを目指す2010年初戦で、プロレスラーの市井舞を迎え撃つことになった。
 1カ月前のカード発表会見では、市井から「中途半端!」とコキ下ろされた長野だったが、「(舌戦は)もう忘れちゃいました」とニッコリ。計量はリミット52キロちょうどでパスし、「体調はいいので、あとは試合で全力を出せるようにコンディションを整えるだけですね」と試合を待つだけとなった。

 ただ、その2010年初戦は易しい相手ではない。長野が昨年プロレスデビューした団体「アイスリボン」所属の選手という因縁もさることながら、やはりプロレスラーだけにそのパワー、タフさは最も警戒すべき点だろう。
 「何をしてくるか分からないところがあるので怖い部分もありますが、こちらは気を荒くせず、冷静にいきたいですね」と長野。分が悪い打撃の打ち合いには付き合わず、得意の寝技で攻めまくるプランだ。
 「どうテークダウンを取るかだと思います。なるべく長い時間、寝技に持っていって、一本で決めたい」
 昨年の今頃から約1年かけて開発した秘技“アームクロスレインボー”の解禁も示唆。「色んなところから技に入れるのが特徴です」。七色の腕十字を輝かせ、長野がトップ戦線入りへ弾みをつけるか。

 一方、「心・技・体すべてが絶好調」という市井は、一貫して右フック一撃でのKOを予告。「長野選手の中途半端なところをリングで教えるのが、この市井舞の役目!」と、今からテンションは上がりっぱなしだ。
 女子格闘技界随一の美女ファイターを前に、「相変わらずかわいらしい子です」とそのビジュアルは認めつつも、それも今日で見納めだという。
 「かわいい子は自分の手で潰されるんです。長野さんの顔の左側は今のうちに見といてください。明日は面白いことになると思うので。山本KID選手みたく、右フック一発でKOです」
 穏やかならざる顔面破壊予告。長野、危うしか!?

■女子総合格闘技ジュエルス 7th RING
3月19日(金)東京・新宿FACE 開場17:45 開始18:30(オープニングファイト開始18:00)

<第7試合 メインイベント JEWELS特別ルール −65kg契約 5分2R>
赤野仁美(AACC)
HIROKO(マスタージャパン)

<第6試合 JEWELS公式ルール −52kg契約 5分2R>
長野美香(S−KEEP/CORE/ROUGH STONE GP 2009 −52kg級 優勝)
市井舞アイスリボン

<第5試合 JEWELS公式ルール −58kg契約 5分2R>
森藤美樹(T−BLOOD)
杉山しずか空手道禅道会横浜支部

<第4試合 シュートボクシング公式ルール −54kg契約 2分3R>
高橋藍シーザージム
ASAKO(U−FILE CAMP岐阜)

スペシャエキシビションマッチ>
RENA(シュートボクシング/及川道場 Girl’s S−cup 2009チャンピオン)
ハム・ソヒ(韓国/CMA KOREA)

<第3試合 JEWELS公式ルール −52kg契約 5分2R>
北村ヒロコ(空手道禅道会小金井道場)
セリーナ(ノルウェー/team hellboy hansen)

<第2試合 JEWELS公式ルール −48kg契約 5分2R>
石川菊代(フリー/ROUGH STONE GP 2009 −48kg級 準優勝)
MIYOKO(GRABAKAジム)

<第1試合 JEWELS公式ルール −52kg契約 5分2R>
鹿児島陽子(品川CS/ROUGH STONE GP 2009 −52kg級 準優勝)
能村さくら(CB IMPACT)

<オープニングファイト JEWELSグラップリングルール −48kg契約 4分>
八木沼志保(アンプラグド国分寺
亀田聡子(P’sLAB横浜)