【格闘技】宇野が好調アピール 「納得する試合」で勝利を誓う=UFC

 米国の金網総合格闘技「UFC FIGHT NIGHT 21:FLORIAN vs. GOMI(現地時間31日・米国ノースカロライナ州シャーロット、日本では4月8日22:00よりテレビ東京系全国ネットで放送)」でグレイソン・チバウと対戦する宇野薫が19日、都内のジムで公開練習を行った。
 練習では、パートナーの光岡映二とグラウンドでの攻防を中心にひとつひとつの技を確かめ、順調な仕上がりをアピールした。

 34歳の宇野は、「UFC30」(2001年2月)のジェンス・パルバーとの初代UFC世界バンタム級王者決定戦でUFC初参戦を果たし、これまで数多くの大会に参戦している。すでにベテランの域に入っている宇野だが「力が落ちる一方かと思っていたけれど、パワーもついています」と、今なお成長を感じている様子で「僕は『総合のレジェンド』と言われてますが、過去の人みたいで嫌ですね。現在進行形だし、まだ力が伸びているのを感じています」と、格闘技への熱い思いは以前と変わっていない。

 試合まですでに2週間を切っているが、宇野は「きっちり体調を整えるだけですね。自分が経験したことを見直して、精度を上げるように練習してきました。UFCが決まってから継続的にやってきたことを試合では出そうと思います」と落ち着いて話し、百戦錬磨の宇野らしく万全の調整で試合に臨む。

 対戦相手のチバウは「DEEP 11th IMPACT」(03年7月13日、大阪)で光岡と対戦経験があり、このときは2Rで光岡がTKO勝ちを収めている。宇野はチバウについて「(当時の試合では)光岡さんのセコンドについていたのですが、(光岡が)投げられていて、力があるなと見ていました。最近の映像でも、タックルではほぼ100%相手をテークダウンしています」と、怪力を誇る相手への警戒を強めたものの「UFCは何でもできないと勝てない舞台なので、タックルに突出しているだけでなく、打撃にも注意しようと思っています」と冷静に分析した。

 最近の試合では勝利から遠ざかっている宇野だが「勝ちたい気持ちはありますけど、そこに固執せず自分のやるべきことを、練習してきたことを出すだけです」と、自分らしさを貫く姿勢を示し「自分が納得する試合をしたいですね」と静かに意気込みを語った。

■「UFC Fight Night FLORIAN vs GOMI」
3月31日(水・現地時間)米国・ノースカロライナ州シャーロット ボージャングルス・コロシアム

<第10試合>
五味隆典(日本)
ケニー・フロリアン(米国)

<第9試合>
ロイ・ネルソン(米国)
ステファン・シュトゥルーフ(オランダ)

<第8試合>
ネイト・クォーリー(米国)
ホルヘ・リベラ(米国)

<第7試合>
ロス・ピアソン(英国)
デニス・シバー(ロシア)

<第6試合>
アンドレ・ウィナー(英国)
ハファエロ・オリベイラ(ブラジル)

<第5試合>
ジェイコブ・ボルクマン(米国)
ロニーズ・トーレス

<第4試合>
宇野 薫(日本)
グレイソン・チバウ(米国)

<第3試合>
岡見勇信(日本)
ルシオ・リナレス(ブラジル)

<第2試合>
ジェラルド・ハリス(米国)
マリオ・ミラン

<第1試合>
チャーリー・ブレネマン
ジェイソン・ハイ(米国)