【格闘技】笹原EPが総括「個人的に一番印象に残っているのは菊野」=DREAM

 総合格闘技「DREAM.13」が22日、神奈川・横浜アリーナで開催された。
 大会終了後にはDREAMの笹原圭一イベントプロデューサーが大会を総括。一番印象に残った選手として、第2試合で鮮烈なKO劇を見せた菊野克紀を挙げ、米国総合格闘技ストライクフォース代表としてアンドレ・ジダを破ったKJ・ヌーンとの対戦の可能性も「いいんじゃないですかね。必然かなと思います」と前向きに語った。

 また、そのストライクフォースとの対抗戦について「積極的にやっていきたい」と展望を語る一方で、第1試合でまたもスーパーヘビー級の選手を撃破したミノワマンからの「メーンで試合をしたい」という要求に関しては、「現時点ではちょっと第1試合以外では考えられない」とやんわりと拒否した。

 以下は笹原EPの総括

■笹原EP「ストライクフォース対DREAMの対抗戦をを積極的にやっていきたい」

「今日は全7試合ということで、イベント自体はコンパクトに終えられたんじゃないかなと思います。大きな柱としてストライクフォースとの絡みを打ち出したんですが、オープニングのVTRでも紹介されていましたが、ストライクフォースの強豪選手が今年1年かけてたくさん登場してくると思いますので、ストライクフォース対DREAMの対抗戦をを積極的にやっていきたいと思います。そこではベルトを懸けた戦いを今年1年打ち出していきたいと思っています。今大会ではDREAMの方向性を打ち出せたのではないかと思います。
 本日の大会ですが、前半途中まではテンポが良くていい大会になるんじゃないかと思っていたんですけど、後半はなかなか爆発しきれずに終ってしまったので、このくすぶった部分を次の大会ではらせるようにしたいと思います。
 個人的に一番印象に残っているのは菊野選手です。日本人対決でプレッシャーがあったと思いますが、僕は菊野選手が6対4くらいで不利だと思っていたんですけど、見事に跳ね除けての勝利だと思います。あとは階級を変えた選手ですね。ハンセン選手やアンドリュー選手ですね。改めて思ったのは、階級を変えて出場するのは簡単なことではないなと実感しました。だからといってこの階級で通用しないということではなくて、彼らのチャレンジはまだ始まったばかりですので、特にアンドリュー選手に関しては経験が不足していると思いますので、もっと積極的に経験を積ませてウェルター級のトップと絡んでいってほしいと思います」

――ジョシュvs.マイティ・モーの再戦の可能性は如何ですか?

「ファンの方からもう一度見たいという声が上がれば、それが一番だと思います。ジョシュ選手はもっと先の、アリスター選手、ヒョードル選手との試合という大きな目標がありますから、今年1年はそこに向けたストーリーを描ければと思っています。モー選手と対戦することがそこにつながっていくのであれば、もう一度対戦することもあると思います」

――菊野選手がKJ・ヌーン選手と戦うんじゃないかと言っていましたが

「いいんじゃないですかね。必然かなと思います。今の感覚では違和感はないですね。菊野選手が目指しているのは、その先だと思いますので、青木、川尻という不動の3番、4番がいますので、そこに絡んでいくためには世界的に名前の通っている選手を超えていかなければいけないと思います」

――日本人選手をストライクフォースに出す予定はありますか?

「青木選手の結果によって変わってくると思いますね。スコット代表から名前の挙がっている選手はいますが、一番大きかったのが青木ですので、その結果によってはだいぶ変わってくると思います」

――ミノワマン選手がメーンで戦いたいと言っていましたが

「オープニングムービーでミノワマン選手が定着していると思いますので、僕の中で第1試合を任せられる選手がすぐに思い浮かばないです。そこはオープニングからミノワマン選手のVTRはセットになっているので、良い意味で完成されているので、現時点ではちょっと第1試合以外では考えられないですけど。ただ、メーンでやるべき相手が出てこれば考えたいと思います」