アメリカの老舗金網総合格闘技イベント「KING OF THE CAGE」(KOTC)が日本初上陸。その記念すべき第1回大会が30日、沖縄コンベンションセンターで開催された。

 メーンには修斗史上初の2階級制覇(フェザー級バンタム級)を成し遂げたマモルが登場。KOTC初出場となるマモルだがこれまでの実績が評価され、総合戦績8戦全勝のフランク・バカとのKOTCジュニアフライ級タイトルマッチに選出された。

 戦前はバカの身長173センチでリーチある打撃と、一本勝ちを収めているフロントチョークを警戒したマモルだったが、試合が始まるやバカの打撃を的確なディフェンスで弾いて前に出ていく。プレッシャーから逃れんとタックルで組みつくバカだが、マモルは腰の重さ、あるいは巧みなフォローを見せ倒れない。
 そして接近戦ですきをついたマモルは右ヒジを入れダウンを奪取。グラウンドでもパンチとヒジを見舞うなど、明らかな優勢で1Rを終了する。

 そして2Rに入ってもマモルの優位は変わらず、バカのタックルを切り追い詰めると、右ボディストレートからつないだ左フックで2度目のダウンを奪取。崩れたバカの背後に素早く回るとスリーパーを決めタップを奪い、2R1分54秒で勝利した。
 自身3本目となるベルトを腰にしたマモルは、敬愛する具志堅用高の決めゼリフ「ちょっちゅね」をマイクで決め、さらにアメリカ本土での防衛戦、KOTC沖縄大会での再登場希望を語った。