【格闘技】【吉田秀彦引退興行】4・25エンセン井上が6年ぶりに復帰!「この試合で死んでもいい」

  3月16日(火)都内ホテルにて、4月25日(日)東京・日本武道館で開催されるジェイロック『吉田秀彦引退興行〜ASTRA〜』の記者会見が行われ、追加対戦カードが発表された。

【フォト】この会見の模様

 初代修斗世界ヘビー級王者に輝き、PRIDEではマーク・ケアーイゴール・ボブチャンチンヒース・ヒーリングアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラといった強豪選手と激闘を繰り広げてきたエンセン井上(PUREBRED)が今大会に参戦することが決定。

 2004年以来、6年ぶりの復帰戦を迎えるエンセンは「吉田選手の引退興行に興味があったことが一つ。1年半前に池袋警察署にお世話になって(大麻所持事件で逮捕)、自分はまじめになって色んな経験をした。仲間だと思っていた人に背を向けられたりしたが、國保(尊弘ジェイロック)代表は僕が出所しても以前と変わらないお付き合いをしてくれ、ぜひ(國保代表に)協力したいと思っていた。自分が日本にいるのは日本のファンのおかげ。色んなことが重なって今回出ることにした」と参戦に至った経緯を説明。

 急なオファーで5週間しか練習期間がないというエンセンは、「6年ぶりの試合なのでどんな体になるのか、どういった動きをするのか自分でもわからない」としながらも、「魂と心は100%準備が出来ている」と問題はないことをアピール。

 今回、エンセンと対戦するのはアンズ“ノトリアス”ナンセン(ニュージーランド/ETK)。地元ニュージーランドではストリートファイトで負け知らず。K-1に出場経験のあるジェイソン信長と出会ったことからキックボクサーに。昨年9月に戦極で初来日すると、柔道から総合格闘家に転向した泉浩のデビュー戦の相手を務め、見事なKOで泉を葬っている。

 対戦相手についてエンセンは「試合を観たけどキックボクシングは強いし、パンチも強い」と印象を語り、「殴り合いになることは間違いない。寝技にいったら寝技になる。お互いに殺し合いの試合になるでしょう。この試合で死んでもいい。彼との魂のぶつかり合いになる。同じ気持ちでぶつかるので、面白い試合になるでしょう」とこの試合に全力をぶつける覚悟で臨むために、今後の試合予定などは全く考えてないという。

 吉田秀彦の引退興行で試合をやることに関しては「自分は格闘技を始める前から吉田さんの柔道の試合を見ていてファンでした。格闘家になってからはヴァンダレイ・シウババチバチに殴り合っているし、尊敬している。吉田さんの引退興行のリングに上がれるのは凄く嬉しいね」とコメント。「僕が吉田さんの相手だったら? それは考えていなかったけど(苦笑)、興味はあるね。吉田さんとは殺し合いできるので、それも面白いね」

 会見に出席した國保代表は「この大会開催を決めて最初に声をかけた選手がエンセン選手でした。エンセン選手が出場できていただけることを凄く嬉しく思います。特攻スタイルを目に焼き付けていただきたいと思います。ファンの皆さんに勇気を与えるファイトをやっていただきたいと思います」とエンセンにエールを送っている。

 なお、この日も吉田の対戦相手は発表されず、國保代表は「22日に開催されるDREAM明けの23か24日には発表できると思います」とした。吉田は「本当は相手が決まっていた方がいいのですが、いつでも試合が出来るように準備していますので問題はありません」とした。 なお、中村和裕(吉田道場)の対戦相手はデニス・カーン(カナダ/アメリカン・トップチーム)が有力であるという。


ジェイロック
吉田秀彦引退興行〜ASTRA〜」
2010年4月25日(日)東京・日本武道館
開場14:00 開始16:00

<追加対戦カード>

▼ライトヘビー級(95kg)
エンセン井上(PUREBRED/初代修斗世界ヘビー級王者)
VS
アンズ“ノトリアス”ナンセン(ニュージーランド/ETK)

<決定対戦カード>

ウェルター級(77kg以下)
白井祐矢(TeamM.A.D./第4代DEEPウェルター級王者)
VS
チェ・ミルス(イギリス/M1グローバル/チームトロージャン)

フェザー級(65kg以下)
小見川道大(吉田道場/戦極フェザー級グランプリ2009準優勝)
VS
ミカ・ミラー(アメリカ/アメリカン・トップチーム

フェザー級(65kg以下)
長倉立尚(吉田道場/DEEPフューチャーキングトーナメント2008ライト級優勝)
VS
毛利昭彦(毛利道場)

<出場予定選手>
吉田秀彦(吉田道場/バルセロナ五輪柔道78kg級金メダリスト)
中村和裕(吉田道場)
デニス・カーン(カナダ/アメリカン・トップチーム