【格闘技】世界ランカー対決は猿丸が勝利「もっと上を目指す」=修斗

 総合格闘技修斗公式戦「SHOOTING DISCO 11 〜トラ・トラ・トラ!〜」が27日、東京・新宿FACEで開催され、超満員となる700人を動員した。

 メーンでは修斗フライ級3回戦が行われ、同級世界5位の猿丸ジュンジが同8位の吉岡広明に判定勝利を収めた。セミは岡田孔明が西野英紀に一本勝ち。また、第7試合では鈴木洋平が試合後に引退を表明、現役生活に別れを告げた。

 フライ級世界ランカー同士の対戦となったメーンでは、試合開始から猿丸が小さなスイングのパンチで確実に吉岡を捉え、試合の主導権を握る。劣勢の吉岡は、パンチ、タックルからテークダウンのコンビネーションでグラウンドでの勝負を狙うが、猿丸はすぐに離れてスタンドでの勝負を要求する。
 同じような展開が続く中、3R中盤に吉岡が猿丸の腕をつかんで極めに掛かるが、猿丸は何とか逃れると、左右の連打で吉岡を追い込んでいく。最後まで上から打撃での攻撃を続けた猿丸だが、吉岡からKOを奪うことができず。判定に持ち込まれた一戦は、3−0で猿丸が勝利を収めた。
 試合後、猿丸はリング上で痛めた右腕を押さえながら「僕はこういうスタイルでしか戦えないんですけど、これがシューティングジム横浜のスタイルなので、このまま頑張って上を目指したいと思います」とさらなるステップアップを誓った。

 またセミでは、岡田孔明と西野英紀が対戦。開始直後に間合いをつめて先制攻撃を仕掛けた西野だが、西野のひざがローブローとなり試合は一時中断する。再開後も強烈なパンチを放って攻める西野は、その勢いのままマウントを取って試合を優勢に展開する。
 2Rに入っても積極的に攻めの姿勢を見せる西野だが、パンチを放ったところに岡田のカウンターがヒット。岡田はそのままパウンドで殴り続けると、西野が体勢を変えたところで後ろに回り、スリーパーホールドで一本勝ちを決めた。

 第7試合では、井上雄史にKO勝ちした鈴木が試合後に引退を表明した。清々しい表情でマイクを持った鈴木は「今日を最後にグローブを置きます。ここに辿り着くまで支えてくれた方々に感謝しています。ありがとうございました」と、11年間の格闘技生活に別れを告げた。

■プロフェッショナル修斗公式戦「SHOOTING DISCO 11 〜トラ・トラ・トラ!〜」
2月27日(土)東京・新宿FACE 開場17:00 開始18:00

<メーンイベント フライ級3回戦>
猿丸ジュンジ(シューティングジム横浜/同級世界5位)
(3R判定3−0)
●吉岡広明(パラエストラ和泉/同級世界8位)

セミファイナル ライト級2回戦>
○岡田孔明(PUREBRED大宮)
(2R0分54秒 スリーパーホールド)
●西野英紀(GUTSMAN修斗道場)

<第9試合 バンタム級2回戦>
●飛猿☆No.02(PUREBRED川口REDIPS)
(1R1分54秒 TKO)レフェリーストップ
○ナカシ(和術慧舟會イカツ道場)

<第8試合 フェザー級2回戦>
●越智晴雄(パラエストラ東京)
(2R判定3−0)
○河野啓太(GUTSMAN修斗道場)

<第7試合 ライト級2回戦>
鈴木洋平パラエストラ東京)
(1R1分13秒 KO)
●井上雄史(GUTSMAN修斗道場)

<第6試合 ライト級2回戦>
金田一孝介(総合格闘技道場STF)
(2R2分35秒 KO)
●丸井憲一郎(アカデミア・アーザ水道橋)

<第5試合 2010年度新人王決定トーナメント1回戦 バンタム級2回戦>
●のぶ渡辺(roots)
(2R判定2−0)
○大里洋志(スカーフィスト)

<第4試合 2010年度新人王決定トーナメント1回戦 ミドル級2回戦>
●伊関泰二郎(パラエストラ葛西)
(2R判定3−0)
○井上雄策(PUREBRED川口REDIPS)

<第3試合 2010年度新人王決定トーナメント1回戦 フェザー級2回戦>
●井島裕彰(GUTSMAN・修斗道場)
(2R判定3−0)
○石橋佳太(和術慧舟會Duroジム)

<第2試合 2010年度新人王決定トーナメント1回戦 フライ級2回戦>
●阿藤リトル(GUTSMAN修斗道場)
(2R判定2−0)
○鍋島 潤(和術慧舟會RJW)

<第1試合 2010年度新人王決定トーナメント1回戦 ライト級2回戦>
●廣瀬貴行(パラエストラ葛西)
(2R判定3−0)
○中村好史(マッハ道場)