【格闘技】【K-1MAX】3・27新階級63kg新設・トーナメント開催へ!渡辺一久「俺がこの階級を背負う」

  2月19日(金)都内ホテルにて、3月27日(土)さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで開催される『K-1 WORLD MAX 2010 〜-70kg Japan Tournament〜』の対戦カード発表記者会見が行われた。

 これまでK-1ではMAXの70kgより下の階級として、試験的に60kg〜62kgで試合が組まれてきたが、今年から63kgというカテゴリーでの試合がスタート。会見に出席した谷川貞治K-1イベントプロデューサー(以下、EP)は「60kgと65kg、また総合から選手が出てもらえるようにこの体重にしました。今年は63kgで日本人のトーナメントを開催したい」と話し、予定されている5月大会から開幕戦を行うプランがあることも発表しており、K-1軽量級が63kgというカテゴリーで本格的にスタートすることになる。

 今大会ではその前哨戦とも言える試合として渡辺一久(フリー)VSDJ.taiki(Team Nakano)、小宮山工介(北斗会館)VS村浜武洋より改名した村浜TAKE HERO(ていく・ひーろー/大阪ファイティングファクトリー)の2試合が発表された。

 今回がK-1初参戦となる小宮山は“天才空手少年”として数々の空手大会で優勝。プロとしてRISEでキャリアを積む選手。対戦相手の村浜は「この不景気で安くないチケットを買って大会を見に来てくれたお客さんに、満足してもらえる試合をしたい。改名した理由は親に引退すると言ってしまったんで名前を変えました。俺じゃないと言い続けます」とコメントしたが、小宮山は「自分は空手をベースに武道を取り入れたスタイルなんで、試合では小宮山ワールドを見ていただきたい」と挨拶。

 谷川EPも「小宮山選手は本当にすごい。ポスト魔裟斗になれる一人」と小宮山を高く評価をしているが、小宮山自身も「僕が63kgに新しい風を起こしたい」と63kgのエースの座を狙うつもりだ。

 また谷川EPが小宮山と共に63kgの中心人物として期待を寄せているのが、昨年からK-1軽量級を引っ張ってきた渡辺。この日も素肌に真っ白いスーツとサングラスという出で立ちで会見に現れた渡辺は「僕はボクシングをベースに武道を取り入れたスタイルなんで、試合では渡辺ワールドを見せていただきたい」と、先に挨拶した小宮山の挨拶を真似して笑いを誘う。

 その渡辺に用意されたのはDREAMからK-1に参戦を果たすDJ.taiki。総合では鋭い打撃を武器としているDJ.taikiだが、過去に2度、NJKFのリングでキックの試合も経験しており、K-1ルールへの適応力は高い総合格闘家だ。さらにDJ.taikiと言えば微妙コスプレとキャラクターを披露することでも知られているが、この日はたいやき屋の格好をして会見に登場。

「僕は中華街のたいやき屋で働いているんですが、今日はなぜかK-1に出るということでかりだされました。総合ではレスリングでがっちり押さえ込まれてフラストレーションが溜まる試合があったんですが、今回は立ち技ということで自分の持ち味を出したいと思います」と意気込みを語る。

 その後の質疑応答で両者は互いの衣装を含めた印象を聞かれ、「お笑いの瞬間メタルみたいな感じかなと思いました。久しぶりの打撃の試合で思う存分、立ち技が出来るなと思います」と答えたDJ.taiki。すると渡辺は「(DJ.taikiの格好は)別にあんまり。ふざけているなって感じで。というか本当にたいやき屋で働いているの? 俺は本当にたいやき屋で働いていたことがあるからね」とDJ.taikiを口撃。

 さらに渡辺は「総合の選手で打撃が得意な選手みたいですけど、俺も打撃しか出来ないから。打ち合いになって倒し合いになると思いますよ。楽しみです」と意気込みを語り、DJ.taikiを睨むように見ながら「俺に勝つ自信ある? それにサングラス外せよ。俺が外してるんだから」と詰め寄る。

 ここでDJ.taikiが「いや、これは外せません」となぜかサングラス着用にこだわりを見せると、渡辺は呆れたような表情を浮かべて「お前はもういいよ。俺が63kgを背負っていくんで、よろしくお願いします」と吐き捨てるように語っている。

 K-1の新たな階級となる63kg級。その前哨戦となるこの大会で選手たちはどんな試合を見せられるか?

TBS/FEG
K-1 WORLD MAX 2010 〜-70kg Japan Tournament〜」
2010年3月27日(土)さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ
開場15:00 開始16:00

<決定対戦カード>

▼日本代表決定トーナメント決勝戦 3分3R延長2R
準決勝の勝者
VS
準決勝の勝者

▼日本代表決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
城戸VS龍二の勝者
VS
小比類巻VS長島の勝者

▼日本代表決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
中島VSTATSUJIの勝者
VS
山本VS日菜太の勝者

▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
城戸康裕(谷山/2008日本トーナメント優勝)
VS
龍二(リアルディール/第2代RISE-70kg級王者)

▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
小比類巻太信(BRAVI RAGAZZI/2004&2005&2009日本トーナメント優勝)
VS
長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾/K-1 WORLD MAX 2009ベスト16)

▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
中島弘貴バンゲリングベイ・スピリット/Krush 70kgトーナメント2009優勝)
VS
TATSUJI(アイアンアックス/RISE DoA TOURNAMENT’05優勝)

▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
山本優弥(青春塾/K-1 WORLD MAX 2009第3位)
VS
日菜太(湘南格闘クラブ/Toshin Family/初代RISE 70kg王者)

スーパーファイト 3分3R延長1R
ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア/K-1 WORLD MAX 2009優勝)
VS
佐藤嘉洋(名古屋JKファクトリー/K-1 WORLD MAX 2006&2007日本トーナメント優勝)

スーパーファイト 63kg契約 3分3R延長1R
渡辺一久(フリー/プロボクシング第52代日本フェザー級王者)
VS
DJ.taiki(Team Nakano/2002年全日本アマチュアシュートボクシング中量級優勝)

スーパーファイト 63kg契約 3分3R延長1R
小宮山工介(北斗会館/2008年RISING ROOKIES CUP 60kg級優勝)
VS
村浜TAKE HERO(大阪ファイティングファクトリー/K-1 フェザー級GP 1997優勝)

▼オープニングファイト 大渡博之引退試合 3分3R延長1R
大渡博之正道会館
VS
松倉信太郎バンゲリングベイ・スピリット/K-1甲子園2009 70kg級トーナメント優勝)

▼オープニングファイト 3分3R延長1R
小宮由紀博スクランブル渋谷/RISE 70kg級トーナメント2009優勝)
VS
ダニロ・ザノリニ(ブラジル/ブラジリアン・タイ)