【格闘技】沼津の一撃空手王、ケンカの天才らトーナメント進出=OUTSIDER

 毎回盛況の「THE OUTSIDER 第10戦」が14日、今回も1829人・超満員札止めの観客を集め、東京・ディファ有明で開催された。

 次回4月3日大会からは60−65キロ級のトーナメントが開幕。今大会ではそれに先んじて、トーナメント出場権を得るためのセレクションマッチが行われた。
 全25試合がラインナップされた今大会で、トーナメントセレクションマッチは14試合。1ダウンで即終了となるトーナメント特別ルールが採用されたため、8秒ノックアウトなど1R内の短期決着が相次いだ。
 そんな中、「プロでやっても全然おかしくないレベルの高い試合」と、大会を主催するリングスの前田日明代表が絶賛したのが第13試合で行われた平野海志vs.秋山翼戦。
 両者とも十分な練習を積んでいるのをうかがわせる動きで、目まぐるしく上下・攻守を入れ替えながら3分×2Rの試合をフルに展開。テークダウンとグラウンドコントロールで上回った秋山が判定3−0で勝利したが、大会ベストバウトにも選ばれたように、この日最も濃密な攻防を繰り広げた。

 そのほかトーナメント出場権を手にした中では、前田代表も高評価したセンスの持ち主・高垣勇二をKOした“沼津の一撃空手王”渡辺竜也、大幅な減量を経てタックルから寝技に行く新スタイルで苦しみながらも勝利した“ケンカの天才”花道、“寝ても立ってもフルボッコ 取手の拳帝”幕大輔、“和製ヴァンダレイ”友田隆志といったところが有力か。

 今大会でセレクションマッチを勝ち上がった14人に主催者推薦の選手を加え、トーナメントは次回4月3日大会からスタート。4月大会ではまず1回戦と2回戦が行われ、これを勝ち上がった4人が6月20日大会で行われる決勝ラウンドへ進出。ここでも準決勝と決勝の1日2試合を勝ち抜いた者が、OUTSIDER60−65キロ級チャンピオンとしての栄誉を得る。